はるはるとはじめのい〜っぽ

ダウン症がある息子と、シングルマザーである私の記録用日記

祖母の香典返し/ひらめの独り言

祖母の香典返しが送られてきました。
その中の「御会葬御礼」に金子みすゞさんの詩が載っていました。

表紙には、
「見えぬけれども 
   あるんだよ
 見えぬものでも
   あるんだよ。」
と書かれてあります。
裏表紙には、詩の全体が載っています。

 「星とたんぽぽ」
 青いお空の底ふかく
 海の小石のそのように
 夜がくるまで沈んでる
 昼のお星は眼に見えぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ
  見えぬものでもあるんだよ。

 散ってすがれたたんぽぽの
 瓦のすきにだアまって(黙って)
 春のくるまでかくれてる
 つよいその根は眼にみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ
  見えぬものでもあるんだよ。
 (「金子みすゞ童話全集」より)

金子みずゞさんの詩は、
とても繊細で優しくて柔らかくて温かくて、奥が深くて。
背中にビリビリと電気が走るような衝撃的な感動はありませんが
全身にじわじわとした感動が、まるで心地いい温泉に
つかっているようにゆっくりとそして確実に伝わり、
心いっぱいに感動が浸透しく、そんな感じがします。


昨日の土曜日は、暖かい一日でした。
はる兄と一緒に映画を観に行かせていただきました。
ちなみに観たのは「ヤッターマン(実写版)」です。

映画を見終わって、色々なお店の前を歩いていると
ある親子が前から歩いてきました。
私よりかなり先輩のお母さんと成人したダウン症の息子さん親子でした。
なんだか、ほわーーっと嬉しさがこみ上げてきました。
この親子にも色々な歴史があったのでしょうね。
そんな色々なことをその都度乗り越えていらっしゃったことでしょう。

映画館にいたのもお店に来ているのも
ほとんどが、お友達同士とか小さなお子さん連れの親子とかカップルとか。

私、何が言いたいんだろう。

この親子はいつでも、どこに行くにしても一緒でいらっしゃるんだろうな。
将来の私とはるはるに重ねて見えました。