はるはるとはじめのい〜っぽ

ダウン症がある息子と、シングルマザーである私の記録用日記

霊に関する話が苦手な方はご遠慮ください/「よく来たね~」

高校の頃だったと記憶していますが、夏休みに、遠い親戚の家に遊びに行きました。

まずは、お墓参りに行きました。

初めてくる場所ですし、初めて訪れるお墓に緊張していました。
何かがおこるような気がしてならなかったからです。

お経をあげ、お墓の敷地を出ようとしたその瞬間、
私の体はずしりと重く、岩のようにかたまり、一歩も動けなくなってしましました。
地面からは手が伸び、私の足首と手首を誰かがしっかりとつかんでいます。
体がまったくいうことをききません。

先に歩いていく母と妹に、精一杯の声(声が出ない)で「う、うごけない」とだけ言いました。
気づいてくれて、「どうしたの?早くおいで」と言われましたが、
何しろ動けません。

「ああ、またお姉ちゃんがおかしなことになっている」
というような視線を感じました・・・(T▽T)

すると今度は、上半身が勝手にぐるぐると円を描くように廻りだしました。
なんとも心地いい感じです。
ぐるぐると廻りながら、右耳から優しいおばあさんの声が聴こえてきました。

「よく、来たね~。よく、来たね~」

そう2回言われました。
すると、やっと自分の体に戻り、動くことができました。

お墓から親戚の家に向かうと、飼われていた犬が私をみるなり
「きゃんきゃん」と怯えたような声を出して、犬小屋に逃げ込みました。

親戚の家にあがって、お仏壇のある居間に通されました。
立派なお仏壇の前に置いてある座布団の上が金色に輝いていました。
先ほど、私に「よく、来たね~」と言ったおばあさんがそこに座っていらっしゃいました。
そのおばあさんのお隣に座らせていただきました。
体半分(お仏壇に近い方の体)がぽかぽかと暖かく、心地いい時間を過ごしました。

その後、入院されている親戚の方のお見舞いに行って来ました。
寝たきりで、認知症がかなり進行していて、誰が誰だか分からない状態とのことでした。
その方が唯一私の方を向いて手を私に向かってのばしました。
そして、亡くなった方の名前をしきりおっしゃっていたそうです。
あの私に話しかけたおばさんが、その方には見えていたのでしょうか??!

これは、「不思議な体験」の中でも初めて味わう怖くない感覚のエピソードです。