はるはるとはじめのい〜っぽ

ダウン症がある息子と、シングルマザーである私の記録用日記

お友達2/ひらめの独り言

前回は、「絵」のライバルの友人をご紹介しました。
今回は、「朗読家」の友人の紹介をさせていただきたいと思います。

「類は友を呼ぶ」
この名言通り、自称「ユニーク」なひらめの友人は
個性色豊かなユニークな方が多くいます。
これは、私のたからです。

ちなみに、主人は、産まれて初めて私のことを
「普通」と言った貴重な人材です(笑)


彼女は、決して「あからさま」ではありません。
お互いに連絡を長い間しなくても、
さりげなく私を気遣うメールを送ってくれたりします。
彼女のさりげない優しさは、中学のときから変わりません。
私には真似のできない素敵な優しさをもっています。

ユニークなグループ(?)が結成されたのは中学の頃です。
彼女ーTちゃんーは、演劇部に所属していました。
現在も朗読をしていますが、
Tちゃんの声は、普段かぼそく守ってあげたいと思わせるような声ですが、
演劇や朗読となるとまるでジャンヌダルク(の声は知りませんが)
のような凛とした強さを持った声になります。

Tちゃんは、高校時代に拒食症を煩い、長い間闘病していました。
まだ「拒食症」という言葉が一般に知られていない頃のことです。
彼女は、文章も上手で、将来は物書きになるようなことを
言っていたような記憶があります。
(Tちゃん違ったらごめん)
その頃の記録を後に彼女は出版しました。

「偶然にこれを見つけた人へ ーform TAKAKO to- 」
 藤井  郁(この本のペンネーム)
 新風舎
 1997年2月1日初版

 本の帯には下記のように書かれてあります。
 「私はただ”わたし“でいたかっただけ
  誰よりも今、あなたに知って欲しい」

 「今から十年前の暑さ厳しくなった時、
  私は真夏であっても冬眠しようとした。ーーーーーー 
  自分の声が自分を切り刻んでいくような気がしたからだ。(本文より)」

本の中には、私もちらりと登場します。
この頃に今のようにブログやホームページが盛んであれば
彼女は間違いなく、これらをフル活用したに違いない。

中学の頃のグループで、ある遊びに夢中になりました。
それは、順番を決めて、ノートにお話を書いていくというものでした。
誰かが適当な話の最初を書いて、次の人にまわし、
その人が前に書かれた文章に内容をつなげていく
というものです。
結局は支離滅裂な展開に陥っていきますが、
私も文章とイラストを描いて、楽しかったのを覚えています。

それから、Tちゃんと私の共同ストーリー漫画!
タイトルや詳しい登場人物などを忘れてしまいましたが、
主人公は「ブランカ」(スペイン語で白という意味)という名前で
昼間は学生、夜は悪い奴らをバッタバッタと倒していくヒロインです。
彼女一人ではなく、何人か仲間がいます。
描いていて非常に楽しかった思い出です。

Tちゃんも私も「変わってるね」
とよく言われました(現在も)。
「変わっているね」と言われると、非常にイヤーな気持ちになりました。
なんだか、全面拒否されたような、さげすまれているような
そんな気持ちになったからです。
でも、Tちゃんはそんな私を救ってくれました。

「私、変わっているって言われると嬉しいんだ。
 だって、変わってるって『個性的』っていうことでしょう。
 個性があるっていうのは芸術家にとっては
 褒め言葉だよ!」

そう!発想の転換
マイナスだと思い込んでいた言葉が一瞬でプラスに変わってしまいました。
魔法の言葉でした。
私はそれから、「変わっているね」と言われると
心の中で

「個性的でユニークだね!さすが!アーティスト」

と、勝手に変換して、言ってくれた人に「ありがとう」とお礼を言っています。
言われた方は、面くらったような顔をしますが・・・。

なんてったって褒められているんだもん。
ね。Tちゃん!