はるはるとはじめのい〜っぽ

ダウン症がある息子と、シングルマザーである私の記録用日記

新たなひらめの誕生/ひらめの不思議な体験

霊に関する話が苦手な方はご遠慮ください。


この話は、私が高校2年のときのことです。
私にとっては「新たなひらめの誕生」とも言える
大事な分岐点としての出来事でした。
長文なので、興味のある方だけご覧ください。

私が通っていた高校は、全寮制でした。
母は、この高校の教員をしていました。

高校2年の冬休み中の出来事だったと記憶しています。
高校の敷地内にある郵便室で、
郵便物の仕分けのお手伝いをさせていただいていたときのことです。
そこへ電話がかかってきました。
母からの電話でした。

「今すぐに男子寮に行きなさい」

その言葉を聴いて、私はふつふつと怒りがこみあげてきました。
誰かが強く私の心の中で「行くな!行くな!」と叫んでいます。

「嫌だ。行かない」

そういう私に、母は、

「いいから、行きなさい!」と強制してきました。

理由は話してくれません。
ただ、行きなさいと命令するだけです。
私も何でこんなに行きたくないのか、なんでイライラしているのか理由が分かりませんでした。
でも、これには大きな理由がある。
私にとって「不都合な何か」が待っているという感じがしていました。


とうとう根負けして、私は行くことになりました。

男子寮に向かいながら、イライラが止まりません。
誰かが「行くな!戻れ!」となおも語りかけてきます。
私の心は、男子寮に近づくにつれだんだんと別人へと
すさんだ心をもつ別人へと変わっていきました。

在学中は、女子は男子寮に、男子は女子寮に入ってはいけませんでした。
でも、母の命令なので仕方がありません。
勇気を出して入りました。

男子寮に入ると、寮母さんがいる事務所の窓越しに男性の影が見えました。
それを見て私は

「うわあ!やっぱり」

と、何故だか思ったのでした。
心の中で「チッ」と大きく舌打ちをしました。

初めて会う男性でした。
50代でしょうか60代でしょうか?
名前を仮にOさんとします。
Oさんは、私のことを心配してくださっていた
母の古い同僚が私の為に呼んでくださった霊能者でした。

私は、いやいや椅子に座り、ぶっきらぼうに挨拶をしました。
初めての相手なのに、嫌で嫌でしょうがなくて、思いっきり睨んでやりました。
まるで、不良少年と呼ばれている男の子が悪さをして
職員室で苦手な先生と対面している・・・
そんな感じでした。

いつもの私じゃないみたいです。
私の体のはずなのに、他の人の体に居候させてもらっているような感覚でした。
そう、私は男の人の体に入っているような感覚を覚えました。



Oさんは静かに話し始めました。
「今までに体験したことを、私に話してごらん」
優しい声でした。
私は、なおもぶっきらぼうに今まであったことを話し始めました。
一通り話しが終わるとOさんは

「分かりました。
 あなたの話には、嘘もあれば真実もありますね」

と言いました。


次の瞬間、私の目からは涙が滝のように溢れてきたのです。
体もふわっと軽くなりました。
自分の体に戻ったようです。
許されたような包まれたような、大きな光にくるまれたような、神聖な気持ちになりました。

Oさんがこう言いました。

「窓の外をごらん」

言われるままに窓の外をみると、
くらーーーい表情をした疲れたような男性がたっていました。
黒っぽい背広を着ていました。
その男性は、私たちの方を「きっ」と睨んでいます。

「今まで、あの男の人があなたの中にいたんですよ」

その言葉で、すべてが明解になりました。

母から来なさいという電話をもらったとき
怒りを感じていたのは私ではなく
あの男性だったんだ!
ということを。
彼は、男子寮に誰がいて、どうなってしまうかを知っていたから、
私に「行くな!」と命令していたんだ!ということが判りました。

Oさんは、私に言いました。
「窓の外の男性は、ここには入っては来れないよ。
 あなたの中にももう2度と入ってはこないから安心してね」

私は、不安に思っていることを言いました。
「これから先、また憑イされることはあるんでしょうか」

Oさんは言いました。
「あなたさえ強くなれば、憑イされることはありません。
 精神を鍛え、心を強くもちなさい。
 ・・・
 あなたの守護霊さんは、長い間眠っていたようです。
 不在だったと言ってもいいでしょう。
 名前は『子育てじじい』だと言っていますよ」

守護霊が眠っていたっていうことがあるんですね!
なんともひどい話です。
だから、色々な低級霊に憑かれていたのでしょう。
しかも、『子育てじじい』とは、ふざけた名前・・・(前、守護霊様失礼いたしました)。

「でも、大丈夫ですよ。
 あなたの霊格は今後高くなっていきますから、
 守護霊さんも霊格の高い方がつきますよ」

守護霊様って変わるんですね!
しかも、守護霊様にも階級があるんですね!
この時、初めて知りました。
自分の魂が向上すれば、それに伴ったレベルの守護霊様が
ついてくれるということです。
だから、霊格の高い守護霊様についてもらいたいなら
まずは、自分の霊格(品性)を高くもつように努力するということです。

「先ほど、心を強くすればいいとおっしゃいましたが、どうやれば心が強くなるんでしょうか」

と聴いてみました。

「それは、私が教えるべきことではありません。
 どうしたら強くなるかは、あなた自身が学んでいくべきことです」

そして、別れ際にその男性はこう言いました。
「○○年後に会いましょう!」と。
(○○の中には数字が入ります)
○○年後とは、恐らく私とその男性が「死後の世界」で会う年齢だと直感しました。
と、いうことは、私の寿命の年齢を教えてくださった訳です。
だから私は、寿命に対してよほどの設定変更がなければ、
この年齢までは生きて、やらなくてはいけないことがあるということでしょう。

○○年後がいつかということはブログにはふせておこうと思います。
Oさんとあの世でお会いできる日が楽しみです。


その後は、不思議なことがおこりました。
今まで私のことを馬鹿にして、いじめてきた同級生たちが次々と私に謝ってきたんです!

「今まで馬鹿にしていてごめんね」って。

しかも私は、特に勉強に対して「努力」をするようになりました。

今までは、色々なことから逃げて、他力本願で母や神様に依存してきました。
自分の進むべき道も母に言われる通りに歩いてきました。
それがだめな場合は、自分を反省することなく
すべて母や神様や周りのせいにしていました。
その方が楽だったからです。

それが一生懸命「努力」をして
自分の力で最下位のクラス(Eクラス)から
優秀クラス(Bクラス)に移ることができました。
(クラスはABCDEの5クラスで学力によってクラス分けがされていました)
希望の学科の大学にも推薦で合格することができたんです!
それからは、私は周りに認めてもらえるようになってきて、
自信もついてきて
今までには絶対おつきあいしなかっただろう新しいタイプの友人もできました。

世界が広がったのです!

これまでは、私の意思に関係なく見なくていいものを見ていたりしましたが
Oさんとの出会いで、見たくないときには、見なくていいものが大分見えなくなりました。

そして、「心を強くするとはどういうことか」を
他力本願ではなく、自力で真剣に考えていくようになりました。
自分を変えることができるのは「自分」で、
自分が変われば「周り」も変わってくるということを
少しずつ勉強させていただくようになりました。

Oさんは今どこにいらっしゃるか分かりません。
でも、○○年後にお会いしましょうと言ってくださったので、
先では必ずお会いできます。
Oさん、ありがとうございました。