はるはるとはじめのい〜っぽ

ダウン症がある息子と、シングルマザーである私の記録用日記

霊に関する話が苦手な方はご遠慮ください/初めての霊能者

あの赤い傘の少女を見てからは、次々と何かを感じたり、
予知したりと、暗い日々を送っていました。

そのころの私の日記には
「私は悪魔の子です。産まれて来てはいけなかった子です。
 みんなからはいじめられるし、お母さんに迷惑ばかりかけている必要のない子です」
というような、今読むと何って自分のことしか考えてなかったんだろうという
内容のことが書かれてありました。
中学時代というのは、それでなくても「自分」が一体何者なのかが分からない時期
なのに、プラスして第六感がはたらいてしまったものだから、混乱していたのでしょうか。
暗く、痛々しい時代でした。

母も母の友人もそんな私をひどく心配していました。
おかしくなってから1年程たった頃だったでしょうか。
記憶が不確かなのですが。
母の友人が視てもらっているという霊能者を紹介してもらいました。
友人に案内してもらいました。

立派な門構えに、周りにはうっそうと緑が生い茂っていました。
門の周り、そして、建物の玄関の外には、多くのうごめく霊体がいました。
結界でもはってあるのか?中に入れないようです。
その見えない群衆の中をつっきっていくには勇気がいりました。
私に手をのばして、一緒に中に入ろうとしてるようでした。
でも、玄関を開けると、彼らは入ってはきませんでした。
なんともいえない空気。
どう表現したらいいんでしょう。
「しーーん」としているというか。雪の中にいるような。

霊能者の前に座り、これまでのいきさつを話しました。
具体的な話を覚えていないのが残念ですが、だいたい次のようなことを言われました。

「お仏壇が北向きになっているでしょう。
 すぐに北を背にして置くようにしなさい。
 お仏壇は、南向きにしてください。

 だから、低級霊があなたに憑くようになったんですよ。

 あなたは、冷媒体質ですね。才能があるので、修行すれば霊能者になれますよ。
 どうしますか?でも、霊能者になれば、不幸になりますよ」

その一言で、私は霊能者への憧れを完全に捨てました。

「あなたは、まるで掃除機のような人です。
 例えば、電車に乗ってたまたま隣に座った知らない人のマイナスの気や
 その人に憑いている霊をすべてあなたが吸い取ってしまうんです。
 だから、あなたの隣に座った人は、体も心も軽くなることでしょう」

どうりで、私は出かけるのが苦手だったはずだ!
と納得しました。
特に、電車やバス。そして、大勢が集う場所。旅館。
そういったところにいくと、非常に疲れてしまっていたので、外出が大っ嫌いでした。
(その後、電車に一人で乗れるようになったのは、高校を卒業してからです)

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そして、コンパスをいただきました。(上の画像)
これを常に近くに置いて、きちんとした方角を知るようにと言われました。
金縛りにあったときや低級霊に憑かれたときなどに唱えなさいといって
ある言葉を教えてもらいました。
「天得地恩清浄光明(てんとくちおんしょうじょうこうみょう)」
この言葉は、今でも活用しています。


今度は、玄関から出るのに勇気がいりました。
だって、せっかくおろしてきた霊たちが手ぐすね引いて、
私のことを待っているんですから。
案の定、余計な方までも連れて帰ることになりました。

そして、言われた通りに仏壇を南向きにかえました。
そういえば、部屋の模様替えをして、南向きだったお仏壇を
北向きに置いてしまった直後に、あの赤い傘の少女をみたんです。

お仏壇に向かって手を合わせて
「すみませんでした。北向きに戻します」と言って
般若心経を唱え終わった瞬間!
後ろの棚の上に置いてあった段ボール箱が全部下に落ちたんです!
居心地が悪くなった低級霊が怒って落としたのでしょうか?!

無事に南向きにお仏壇を戻し、これで奇妙な生活ともおさらばできると
喜んでいたのですが・・・。
ぬか喜びでした。