はるはるとはじめのい〜っぽ

ダウン症がある息子と、シングルマザーである私の記録用日記

心が錯乱

2月23日(生後2ヶ月)

主人と面会に行きました。
「26日で入院中の検査は終了なので退院してもいいですが、この呼吸の状態のままでは
自宅に戻すのは不安があるので、引き続き入院をしていただいた方がよいと思います。
気管切開の手術を受けるかどうか考えてください」
と言われました。
気管切開は、あくまでも一時しのぎの処置にしか過ぎません。
今までは、どこか人ごとのような感じがしていました。
いよいよ熟慮しなくては・・・。
胃の逆流があるので、ミルクにコーンスターチを混ぜていると報告がありました。
また、体重がのびなやんでいるのでミルクの量を増やすとのこと。

帰りの車の中で、気管切開の手術について主人に聞いてみました。
私は当然「手術しよう」と言うと思っていましたが・・・

「切開しないでいいよ。これで死ぬとしたらそれでいい」

次の瞬間、頭の中が真っ白になり、すべての思考回路がストップしてしまいました。
呼吸が早くなり、耳鳴りがし、パニック状態に陥りました。
「あなたは、はるはるの死を望んでいるの??」
心が錯乱しました。
こんな状態は初めてです。

涙が流れて、止まりません。

このままでは、長男のお迎えには行けません。
とにかく、気持ちを鎮めなくては。
実家の母に電話をしたら心配をさせてしまう、どうしよう。
そこで、保健センターを思い出し、電話をしました。
もう頭の中は収集がついていません。
とにかく、思いついた言葉から話してみました。
主人の返答を伝えると押さえていた涙が再び流れてきました。
言葉になりません。
それでも、保健センターの方は辛抱強く聴いてくださいました。
そのお陰で気持ちに余裕ができてきました。
「ご主人は、恐らく将来のこと、お仕事のこと、生活のこと、現実を大きな目でみて
おっしゃったんだと思います。
でも、はるはるくんが手術を受けた後の可能性(成長していく姿)を考えると、
手術が受けられるようにしたいですね。応援しています」
そう言ってくださいました。
主人は、家族と家業を守らなくてはいけません。

私は、私のことしか考えていませんでした。

長男のお迎えに行くと、担任の先生が心配して話しかけてくださいました。
「はるはるくんのご様子はいかがですか」
その温かいお言葉を聴いて、再び感情が暴走してしまいました。
先生にすべてを話ました。
先生も保健センターの方と同じことをおっしゃいました。
はるはるが手術を受けられる方向で話がすすむように応援してくださいました。

私は、一人じゃない。
そう思うことができ、勇気がわいてきました。
はるはるの成長していく姿を見ていけるなら、見ていきたい!
そう強く願いました。