はるはるとはじめのい〜っぽ

ダウン症がある息子と、シングルマザーである私の記録用日記

人のふりみて我がふりなおせ/ひらめの学び

はるはるが入院している時のことです。
ある場面ではっとしたことがありました。

スーパーでお母さんがお子さんをきつく叱っていました。
理由があるからこそとった「(親からみたら)困った行動」。
お子さんは、お母さんに何か言いたげでした。
でも、お子さんが言おうとすると、すかさずお母さんは口をはさみます。
そう。
お子さんに何も言わせないで、自分の感情をお子さんにぶつけているようにみえました。
スーパーですから周りには多くの人がいました。
お母さんは、お子さんがとった行動に対してひどく恥ずかしいというような様子でした。
「こうしたらダメって言ったでしょ!
 なんでこういうことをしたの!」
お子さんは、その理由を言おうとして口を開きました。
言葉が出た途端に、お母さんが
「どうして、こういうことをしたの!
 だめっていったでしょ!」
お子さんは口をぎゅっと閉じました。
この繰り返しでした。
お子さんは段々とあきらめの表情になっていき、
お母さんが「分かった?!もうしないでよ!」という言葉に
ただただうなずく(理不尽さを感じながら)だけでした。

なんでこのお母さんは、お子さんの心の声をきいてあげないのだろう。
なんでもっと冷静になれないのだろう。
なんで自分の感情をお子さんにぶつけるんだろう。

そして、はっとしました。
私も同じことをしている・・・な・・・。
そのお母さんのことを非難できる立場ではないな・・・。
このお母さんから大切なことを学ばせていただいたな。
ありがとう。

「相手のことは特に悪い部分は、よーくみえる」ものです。
でも「自分のことはいつでも棚にあげている」ものなんですよね。



これもはるはるの入院中のできごとです。
ある方のことで、私は興奮状態でした。
プライベートなことなので詳しい内容は申し上げられませんが・・・。
どういった興奮状態かというと「怒り」に似た状態でした。
私は、その方のことを主人に向かって必死に「非難」していました。
ひとしきり非難していていて「はっ」と気がつきました。

「あ、私、今、その人のことを非難してる。
 非難しながら優越感に浸ってた!!
 私、何てバカなことをやっているんだろう」
と我に返りました。

相手を非難している時っていうのは、
非難しているということに気がついていないのかも知れません。
そして、案外「優越感」に浸っているものなんですよね?!
自分の方が相手よりも「上」であるという確信を得たいという行動なのかも知れません。

それが自分だけでは足りなくて、多くの人と同一人物の悪口を
言うことで連帯感が生まれて、自分の考えは間違っていないのだという
確信を得ることができるのかも知れません。

でも、非難される方はたまったものではありませんよね。


これは、余談ですが、何人かの友人に相談をいただきました。
ブログのことで非難を受けたということです。
直接記事のコメントとして書き込まれたものや
その相手の記事の内容として書き込まれたものもあります。
でも、それらを読んだ方々は非常に傷ついた状態にいらっしゃいます。
例えば、もし、「その方のブログを読むことで傷つく」のであれば、
その方のブログを「読まない」という選択もあると私は思います。
それが友人であれば尚のこと。
お互いに辛い状態になり、お互いに傷つけ合ってしまう可能性も
あるのではないかと私は思います。
もしくは、ある書庫は読むのを避けて、ある書庫だけは読んでみる
という選択もあるかも知れませんね??!



自分一人では、なかなか自分のことには気がつきにくいもの
だと私は思います。
相手がいるからこそ、「自分」を知り、色々なことに
気がつかせていただけるのだと思います。
まさに「人のふりみて、我がふりなおせ」なのでしょう。
相手を非難するだけでは、お互いに辛い気持ちしか湧いてこないでしょうし、
心が成長していくことは難しいと思います。
私にも同じ部分があるということに気がつかせてくれてありがとう
と感謝の気持ちをもつことができれば、お互いに豊かな気持ちになれて、
心が大きく成長していくのかも知れないと私は思いました。